August 28, 2008

ダークナイト

バットマン・シリーズは、こどもの頃に見たオリジナルムービーの印象があまり良くなく、これまでまったく手付かずだったが、前作「バットマン・ビギンズ」でがらりと、印象が変わった。それ以前のシリーズはすべて未見なので、比べてどうかと言うことはできないが、間違いなく奥深い。傑作じゃないか!

ダークナイトこのクリストファー・ノーランという監督は、このシリーズと「プレステージ」しか見ていないが(記憶では)、どうしようもない現実を叩きつけるのが好きなのか。「プレステージ」では見事に叩きのめされ一週間起き上がれなかった。そして、このシリーズ。別の意味で、やっぱり叩きのめされた。

余りあるリアルを伴って迫ってくるのは、バットマンが正真正銘”生身”であるということだ。超人的パワーがあるわけでもなく不死身でもない。体中傷だらけだ。限界だっていつやってくるかわからない。信念だけで動いているといってもいい。そして相対するジョーカーは、誰の中にも存在する闇こそが至高のエネルギーだと言わんばかりだ。こちらも信念だけで動いている。だから決着が付かないのだ。

スリリングを通り越して迫ってくる恐怖は、ジョーカーによって仕掛けられる数々の罠。神出鬼没などという使い古された言葉は、この際ゴミ箱行きだ。それほど巧妙かつ、手出し無用。息つく暇など与えてくれない。ゴッサムシティの市民に安息はないのだ。ここでジョーカーは人々の心から闇を引き出そうとする。
”こっち側”へこいよと、誘っているのだ。バットマンも、”光の騎士”と称されるハービー・デント検事にも、その”お誘い”がかかる。だれでも、どんなきっかけで闇に落ちるかわからない。その危うさも恐怖感を煽り立てる素材のひとつだ。
ダークナイト
常に語られるのは「ヒーローとして死ぬか、生き延びて悪に手を染めるか」
では、真のヒーローとはいったい何なのか。光と闇は常に相対するエレメントである。どちらにも転ぶし、どちらにも見えるのだ。救いはと言えば、真実を知る少年がそこにいること。
クライマックス。どうしてそこまで背負うのかと、涙が止まらなかった。行きつく所まで行ってしまった感すらある。すでに孤高だ。バットマンが急に愛しくて仕方のない存在になった。レイチェルの心情も同じ女性として理解できる。わたしだって同じこと、決してあなたから離れない。

【どりてあ的評価】映画全体★★★★★ 孤高のヒーロー度★★★★★

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ダークナイト公式HP
【映画データ】
「ダークナイト」(原題:THE DARK KNIGHT)2008年8月9日公開・152分・アメリカ 

スタッフ
監督/クリストファー・ノーラン
製作/チャールズ・ローヴェン、エマ・トーマス、クリストファー・ノーラン
製作総指揮/ベンジャミン・メルニカー、マイケル・E・ウスラン
      ケヴィン・デラノイ、トーマス・タル
キャラクター創造/ボブ・ケイン
原案/クリストファー・ノーラン、デヴィッド・S・ゴイヤー
脚本/ジョナサン・ノーラン、クリストファー・ノーラン
撮影/ウォーリー・フィスター
プロダクションデザイン/ネイサン・クロウリー
衣装デザイン/リンディ・ヘミング
編集/リー・スミス
音楽/ジェームズ・ニュートン・ハワード、ハンス・ジマー

キャスト
クリスチャン・ベール(ブルース・ウェイン/バットマン)
マイケル・ケイン(アルフレッド)
ヒース・レジャー(ジョーカー)
ゲイリー・オールドマン(ゴードン警部補)
アーロン・エッカート(ハービー・デント検事/トゥーフェイス)
マギー・ギレンホール(レイチェル・ドーズ)
モーガン・フリーマン(ルーシャス・フォックス)
エリック・ロバーツ(マローニ)
ネスター・カーボネル(ゴッサム市長)
モニーク・カーネン(ラミレス)
キリアン・マーフィ(スケアクロウ)
チン・ハン(ラウ)


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2. 【映画】 ダークナイト(2008)  [ 映画、こんなん観ましたけど… ]   August 28, 2008 22:22
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この記事へのコメント

1. Posted by umetraman    August 28, 2008 21:07
5 こんばんは!TBありがとうございました。
Dolitea 様の熱い思いが十分伝わってきました。
しかし、なんなんでしょうねこのダークナイト。
行き過ぎて言葉が出ない、そんな感じです。
また濃厚すぎるので、先日2回目に行ってしまいました。
まだ薄まりませんが(笑;)。
何回観ても楽しめる作品ですね。
ガツンと応援♪
2. Posted by Whitedog    August 28, 2008 22:32
アメコミ初登場からそろそろ70年になるバットマン。時代とともに描かれ方もずいぶん変わったようです。印象の悪かったオリジナルムービー、ずいぶん軽く感じられただろうと思いますが、今と比べると世の中が平和だったのかもしれませんね。ここまで暗いバットマン、いったいどんな世の中なんだろうと心配になります。(笑)
応援凸
3. Posted by DAI    August 28, 2008 23:33
私も劇場で見ましたが、久しぶりに心の底から「面白い」と思いました。

今までのバットマンの映画では一番の作品ですね。

応援ポチ
4. Posted by Dolitea(管理人)    August 29, 2008 20:11

>umetramanさん

すっかり惚れこんでしまいました。
わたしも2回目行くかもしれません。お財布が許すかぎり(笑)

>Whitedogさん

オリジナルムービーの印象。ほんとのところどうだったのか。
今となっては、遙か記憶の彼方です。機会があったら確かめたいとも思います。

>DAIさん

「一番の作品」に出会えて、わたしも嬉しいです。
こんな出会いがあるので、映画はやめられませんね。
5. Posted by まる    August 30, 2008 00:22
私も少し前に劇場に観に行きました!
感想&絵をブログにアップするタイミングを逃してしまって
記事にはしてないですが、すごい作品でしたねぇ

ヒーローやアメコミ映画とか
そんないい方しちゃいけないような、奥深い作品・・・
また観に行きたいです

ポチ☆
6. Posted by Dolitea(管理人)    August 30, 2008 01:52

>まるさん

もったいない! 絵だけでも、是非アップを。
楽しみにしてますよ。
7. Posted by ふぉっくす    September 04, 2008 22:32
本作が、これほど良かったので、
次作は、観たくないようなそんな感じです。

今は、は、はやく
DVDに
って感じです。

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